オフィスのこだわりはインテリアで出そう! 働きたくなるインテリアを紹介
オフィスのインテリアは、見た目の良さだけでなく、働きやすさや社内外の相手への印象にも影響を与えます。インテリアという視点から、働きやすいオフィス作りのコツやアイデア、オフィスのコンセプトや目指す働き方からデザインされたオフィスの事例などを、各種調査結果とともに紹介します。
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目次
オフィスのインテリアとは?
オフィスのインテリアとは、オフィス家具や壁紙、照明など、オフィスの内装全般のことをいいます。従来から意識されている機能性に加えて、最近ではデザイン性も注目されるようになりました。インテリアが働きやすさや会社のイメージに影響を与える可能性も示唆されています(詳細は後述)。また、イケア・ジャパン株式会社の調査結果によると、コロナ禍によってリフォームやレイアウトの変更を検討したオフィスは約半数に上りました。業務効率の向上やコミュニケーションの促進などを目指す際には、オフィスのインテリアもあわせて見直してみましょう。
■参考サイト
オフィスに求めるものは同僚との心の「密」 イケア、「オフィスでの働き方について」アンケート調査実施
オフィスのインテリアを選ぶ際のポイント
オフィスのインテリアを選ぶ際のポイントとしては、働き方に合っているか、デザインがオフィスに馴染んでいるかという2点が挙げられます。それぞれのポイントについて、具体例とともに説明します。
働き方に合っているか
1つ目は、職員それぞれの働き方に合ったインテリアを選ぶことです。事務職や営業職、管理職など、職種によって働き方は異なります。事務職であれば収納や作業スペースが個別に必要だと考えられますが、オフィス外で働くことが多い営業職であればフリーアドレス(固定席を設けないスタイル)にするほうが便利かもしれません。さらに、機密書類を扱う場合には鍵付きの収納を設ける必要があります。家具の種類や大きさなど、オフィスを実際に利用している職員の動線や働きやすさを考慮して選びましょう。
デザインがオフィスに馴染んでいるか
2つ目は、オフィスに馴染むデザインを選ぶことです。例えば、次のような流れでオフィスに馴染むデザインを見つけることができます。
1. オフィスのコンセプトに適したイメージ(カジュアル、シック、スタイリッシュ、モダン、トラディショナル、ポップなど)を明確にする。
2. コンセプトを基に、インテリアの配色(ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3つ)を決める。
3. 選んだ色の中から、素材やデザインを探す。
デザインを決める際には、メンテナンスのしやすさもあわせて確認しておきましょう。配色を考えるのが苦手な場合は、株式会社日本カラーデザイン研究所(NCD)が開発したイメージスケールを活用するという方法もあります。
オフィスのインテリアが重要な理由
オフィスのインテリアが重要な理由は、主に3つあります。1つ目は、生産性の向上です。執務スペースやラウンジなど、各空間の用途や働き方に合わせたインテリアを選ぶことで、集中力やモチベーションなどを向上させる効果が期待できます。
2つ目は、コミュニケーションの活性化です。論文「オフィス環境デザインがコミュニケーションに対する期待に及ぼす影響」では、明るさや温かさを意識したインテリアにすることで、コミュニケーションが活発になる可能性が示唆されています。ただし、開放的なスペースはコミュニケーションを低下させるという海外の研究結果もあるため、単に壁などを取り払うのではなく、プライバシーの確保など職員の心理面も考慮してデザインする必要があるといえます。
3つ目は、会社のイメージアップにつながることです。インテリアは、オフィスの印象を左右する要因のひとつです。論文「背景にある室内空間要因が対人認知に及ぼす影響」では、屋内空間から受ける印象は、相手に対する印象にも影響するといわれています。そのため、広々とした居心地の良いインテリアにすることで、社内はもちろん社外にも良い印象を与えられる可能性があります。
オフィスのインテリアにこだわった企業事例
コンセプトの具現化や企業目標の達成を目指し、オフィスのインテリアにこだわった企業事例を2つ紹介します。配色によってイメージが大きく変化するということが実感できるのではないでしょうか。
株式会社ヤプリ
株式会社ヤプリのオフィスは、Premium Standard(少し贅沢なスタンダード)をコンセプトにデザインされています。シンプルなイメージとクリアな配色で一貫性をもたせつつ、素材や質感を変化させることで、それぞれの空間に個性が生まれています。
■参考サイト
少し贅沢なスタンダードを感じさせてくれる、気持ちのいいオフィス
株式会社トータテハウジング
株式会社トータテハウジングのオフィスは、コミュニケーションズカンパニーの実現(コミュニケーションの促進)をコンセプトにリニューアルされました。黒を基調としたシックで重厚感のあるイメージで統一されていますが、仕切りをなくしたり、植物や木目調の家具などを配置したりすることで開放的でリラックスできる空間となっています。
■参考サイト
コミュニケーションの連鎖を生み出すショールーム兼オフィス|コクヨマーケティング
まとめ
オフィスのインテリアは働きやすさに影響を与えます。インテリアを職種やそれぞれの働き方に最適化することで、作業効率や生産性の向上、コミュニケーションの活性化などが見込まれます。さらに、明るく開放的なオフィスは社外の相手にも良い印象を与えることが期待できるため、人材採用や商談などで有利になる可能性もあります。