社内コミュニケーションを活性化させるため施策3選 適したデザイン例も紹介します。
近年、社内コミュニケーションの活性化に関する取り組みを実施している企業が増えています。コロナ禍によるリモートワークの増加で、社員同士の対面でのコミュニケーションの機会が減ったことが影響したとも言われています。本記事では、社内コミュニケーションがなぜ重要なのか、活性化させるメリットや具体的な施策について紹介します。
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目次
社内コミュニケーションが重要な理由
なぜ社内コミュニケーションが、重要なのでしょうか。
それは、大抵の仕事は一人で完結できる内容ではないため、他の様々な部署・部門の人と情報を円滑にやりとりする必要があるためです。コミュニケーションを活発に行うことができる環境であれば、スムーズな情報伝達により業務の効率や生産性の向上に繋がります。
また、人間関係は職場でのストレスの要因の上位に入ります。社内コミュニケーションが活発で、良い人間関係を構築することができれば、社員の働きやすい環境にもなるでしょう。
社内コミュニケーションが低いと企業はどうなる?
社内のコミュニケーションが低いと、具体的にどうなるでしょうか。
まず挙げられる問題として、コミュニケーションが円滑に取れない・取りにくい場合、業務上の確認や質問がしにくくなるため、それがミスに繋がります。また、コミュニケーションが取りにくい職場環境では、良好な人間関係の構築が難しく、人間関係のストレスや将来設計が立てにくくなり、離職に繋がります。
離職率が高い企業は、個人のスキルアップが見込めなくなるため、業績や生産性の低下といった事態も起こり得ます。
社内コミュニケーションを取り入れるメリット
社内コミュニケーションを取り入れるメリットについて、次の2点を紹介します。
生産性の向上
社内コミュニケーションが活発に行える職場環境であれば、スムーズな情報伝達により業務の効率や生産性の向上に繋がります。また、情報伝達の面だけでなく、社員の働きやすい職場環境であれば、それだけモチベーションの向上にも繋がるため、この点でも業務の効率や生産性が向上するでしょう。
離職率の低下
社内コミュニケーションが活発に行える職場環境であれば、良い人間関係を構築の助けとなり、それが離職率の低下にも繋がります。
厚生労働省が調査結果をまとめた「平成30年若年者雇用実態調査の概況」では、「初めて勤務した会社をやめた主な理由」について以下のような結果が報告されています。
1位:労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった(30.3%)
2位:人間関係がよくなかった(26.9%)
3位:賃金の条件がよくなかった(23.4%)
調査結果を見ていただければわかるように、離職の理由として人間関係が上位に入っていることがわかります。
コミュニケーションが活発な職場であれば、コミュニケーション不足による人間関係の悩みも少なくなるため、離職率の低下にも繋がる可能性があるのです。
社内コミュニケーションの施策3選
社内コミュニケーションを活性化させるためには、会社側がコミュニケーションを取りやすくなるような試みやツールなどを導入することも重要です。社内コミュニケーションの具体的な施策について、次の3点を紹介します。
社内イベント
社内イベントとは、業務時間外に従業員が集まって親睦を深めることができる場のことを指します。社内イベントには、社員旅行やスポーツイベントといった規模の大きいものから、カラオケ大会やボウリング大会といった有志が集まって開催されるものもあります。
例えば、株式会社デンソーでは、各製作所を代表した約3000人を集めた社内運動会が開催されています。この催しでは、様々な競技を一緒に行うことにより、チームワークを深めるきっかけとなっています。
部署や職種を問わず、集まる従業員の人数が多くなるほど様々な人とコミュニケーションを取れる機会が増えます。社内イベントでは、業務で行うコミュニケーションよりも相互交流がしやすいことがおおいため、社内コミュニケーションの活性化に有効な手段と言えるでしょう。
社員食堂
社員食堂とは、企業が自社で業務を行う従業員に対して提供している給食施設や設備のことです。通常、社員食堂は企業の敷地内に設けられています。また、食堂だけでなく、カフェやバーなどの形態で運用されている場合もあります。
社員食堂では、食事やコーヒー、あるいはお酒を楽しみながら交流を図ることができる場所として、コミュニケーションの活性化に役立ちます。また、質の高い社員食堂の場合は、人材募集の際に有利に働く場合もあります。
社内SNS
FacebookやInstagram、TwitterなどといったSNSを社内の人間だけで運用しているメディアのことを社内SNSといいます。大抵の場合はアプリではなくweb上で、アクセス権限を社員に限定した状態で運用されます。
企業によって運用ルールは異なりますが、仕事関係の出来事や情報といった業務内容を共有する場合が多いです。ただし、社内イベントや社内サークル・部活の内容といった業務外ではあるけれど自社と関わりのある内容ならアップ可能とする場合も多いようです。
社内SNSは、社員がプライベートで利用しているアカウントではなく、会社用のアカウントで運用されます。そのため、プライベートアカウントを社内の人に知られたくない人でも気軽に利用できる点が魅力です。
社内コミュニケーションに適したデザイン例
社内コミュニケーションの活性化を図る際に、オフィスへのフリーアドレス制の導入が有効です。フリーアドレス制とは、オフィス内で業務を行う座席を固定化せず、好きな場所で行うことができる仕組みのことです。自分の気分により、様々な場所で仕事を行えるフリーアドレス制では、偶発的に色々な人と関わることのできるチャンスが訪れるため、社内コミュニケーションを活発化することに繋がります。
部署や職種、役職の垣根を超えてコミュニケーションの活性化を図りたい企業におすすめの方法です。
まとめ
今回は、社内コミュニケーションがなぜ重要なのか、活性化させるメリットや具体的な施策について紹介しました。社内コミュニケーションが活発であることは、働く社員の職場環境を良くすることができるだけでなく、企業にも大きなメリットを与えてくれます。